インプライド・ボラティリティ

更新日時 2026年9月24日

一言でいうと

インプライド・ボラティリティは、所定の仮定の下でオプション価格モデルを観測価格に一致させる変動率の入力値です。

インプライド・ボラティリティは、所定の仮定の下でオプション価格モデルを観測価格に一致させる変動率の入力値です。過去リターンから直接測るのではなくプレミアムから逆算し、通常は年率の百分率で表示します。

不確実性に付く価格

計算ではオプション価格に、原資産価格、行使価格、残存期間、金利や保有費用の仮定を組み合わせます。得られたIVは、そのオプションに織り込まれた不確実性を要約します。実現変動率の確実な予測、方向予測、利益確率ではありません。

他の評価入力を固定すれば、IV上昇は通常のコールとプットの価値を一般に高めます。IV低下では、原資産が予想した方向に動いても買ったオプションの価値が下がる場合があります。本源的価値そのものはIVではなく原資産と行使価格で決まります。

同じ基準で比べる

同じ資産のオプションでも行使価格や満期ごとにIVは異なります。行使価格間の差はスキューやスマイル、満期間の差は期間構造を形成します。一つの数字で市場全体は表せません。

モデルと気配値の選び方も重要です。買い気配、売り気配、中間値では、とくに低流動性市場で異なるIVが出ます。過去の変動率と比べる際は期間と計算慣行を揃え、オプション価格がヘッジ需要やリスク負担への対価も反映することを考慮します。