清算エンジンは、清算条件に抵触したポジションや口座に対して取引所が措置を実行するためのシステムです。リスクの確認と、証拠金が不足した際にエクスポージャーを縮小・移管する手続きを組み合わせます。
監視から介入まで
エンジンは取引所の規則に従い、対象ポジション、担保、含み損益を評価します。多くのデリバティブ取引所は直近の約定価格だけに頼らず、マーク価格をリスク評価に使います。口座の純資産がゼロになる前に、維持証拠金の要件を満たせなくなることがあります。
介入にはリスクを増やす注文の取消し、ポジションの一部または全部の決済、別の処理機構への移管などがあります。ポートフォリオ型のシステムでは、全体のリスクを減らすためにヘッジを追加する場合もあります。処理の順序や介入中の利用者の操作権限は、取引所と口座モードによって異なります。
発動価格は約定価格の保証ではない
清算を発動させる価格は、実際の約定価格や損失計算に使われる破産価格と同じとは限りません。流動性、スリッページ、手数料、その後の値動きが結果に影響します。事前に証拠金の追加を求める通知があるとも限りません。
保険基金や自動デレバレッジは、別途定められた規則で残存リスクや不足額を処理する場合があります。その存在は、取引者の通常の損失を補償するものではありません。エンジンはエクスポージャーと未払い義務を管理する仕組みであり、元本や希望価格での決済を保証しません。