ラップド資産は、元の資産を別のトークン形式やブロックチェーン環境で使えるように表現したトークンです。ラッピングはアプリケーションとの連携方法を変えるもので、元の資産の独立した準備金を追加で生み出すものではありません。
ラッピングと償還
一般的な仕組みでは、元の資産をスマートコントラクトやカストディアンに預け、対応するトークンを発行します。償還時にはラップドトークンを流通から除き、所定のルールに従って元の資産を引き渡します。クロスチェーン版はブリッジに依存する場合もありますが、ラッピング自体がチェーンをまたぐ必要はありません。
例えばEthereumの標準的なWETHは、ETHをERC-20形式で表し、取引のガス代を別にすれば、同量のETHに戻せます。一方、wstETHが表すstETHの数量は換算レートによって変動します。したがって、単位数が1対1であることはラップド資産共通の性質ではありません。
用途と追加リスク
対応するアプリケーションでは、取引、貸借、担保に利用できます。見慣れたティッカーだけで判断せず、ネットワーク、コントラクトアドレス、償還方法を確認することが重要です。
コントラクトの欠陥、ブリッジの侵害、カストディアンの機能不全、償還制限により、市場価格が表すはずの価値から離れることがあります。ラッピングは元の資産の価格リスクをなくしません。トークン残高だけでは、裏付け資産を利用できる証明にもなりません。