単純移動平均線(SMA)は、直近の指定された数の観測値に同じ重みを与え、価格系列を平滑化します。チャートでは終値がよく使われますが、ほかの価格データも利用できます。20期間のSMAは、選択したチャートの20本の足を対象とし、足の単位は分、時間、日などです。
計算範囲の移動
SMAは、対象範囲の価格を合計し、観測値の数で割って求めます。五つの終値が10、12、11、13、14なら、合計は60、5期間SMAは12です。次の終値が15になると、最も古い10が範囲から外れ、新しい平均は13になります。
計算に含まれる各観測値の重みは同じです。直近の価格をより重く扱う指数移動平均線とは、この点が異なります。
平滑化と遅れ
期間を長くすると、一般に線は滑らかになりますが、価格変化への反応は遅くなります。短い期間では反応が速くなり、短期的な変動も多く表れます。
トレーダーはSMAでトレンドの方向を把握したり、価格と平均線の交差を調べたりします。過去の観測値を使う計算なので、将来の方向を確定することはできません。横ばい相場では、持続するトレンドを伴わずに交差が繰り返されることがあり、時間軸と周囲の値動きを踏まえた解釈が必要です。